「理論」:筋道を立てて組み立てられた知識の体系
「論理」:物事を考える時の筋道
それぞれの意味は上のようになりますが、違いは?と聞かれるとうまく答えられる人は少ないのではないでしょうか?この記事では、「理論的」と「論理的」の違いをなるべくわかりやすくまとめてみました。ぜひ読んでみてください。
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論理的とは?理論的とは?
「〜的思考」という言葉はたくさんありますが、数学を学ぶ理由などでよく語られるのは「論理的思考」という言葉です。
他にも数学的思考とか理論的思考とか、似たような言葉がたくさんありますね…今回はその中でも、
「論理的思考」と「理論的思考」
の違いについてまとめてみようと思います!
理論と論理
理論と論理の定義
理論
個々の現象を法則的、統一的に説明できるように筋道を立てて組み立てられた知識の体系。また、実践に対応する純粋な論理的知識。
(出典:weblio辞書)
論理
1 考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。
2 事物の間にある法則的な連関。
3 「論理学」の略。
(出典:weblio辞書)
理論と論理の定義の整理
それぞれ理解しやすいように重要な部分に絞って書き直してみましょう。
理論
筋道を立てて組み立てられた知識の体系
体系とは、「各要素を統一してまとめたもの」という意味があります。つまり、断片的な知識だけでは理論とは呼べず、網羅的にまとめられた知識の集まりのことを理論と呼ぶわけです。
例えば、「おいしいカレーライスの作り方」の場合、「スパイスの配合方法」、「ライスとカレールーの割合」「辛味の強さ」などなど各要素についてまとめられているものを言います。
簡単に言うと、一冊の本をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
次に論理についてです。
論理
物事を考える時の筋道
「結論を導くまでの過程」と言い換えても良いかもしれません。
例えば、次のような思考の流れを論理的であると言います。
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理論と論理の違い
ここまでの内容を整理すると、
「理論」:筋道を立てて組み立てられた知識の体系
「論理」:物事を考える時の筋道
ということでした。
つまり、両者の違いを簡単に表すと次のようになります。
「理論」は完成されたものなので変化するものではありませんが、「論理」はその過程なので人によって表現の仕方が様々です。「論理が飛躍している」や「ロジックが破綻している」などは、「理論」に辿り着くまでの過程の説明が足りてなかったり、理解ができなかったりするときの表現で使われます。
理論的な思考と論理的な思考
理論的に考えるというのは、例えば「1+1=2」や「豚は空を飛ばない」などのように誰がどんな時に見ても変化しないものを扱います。「理論的」に物事を考えられない人は、この普遍で不変の物事を間違った形で表現してしまっています。一方で、論理的に考えるというのは、『物事を考える筋道』のことなので、「この物語の世界では、生き物に羽が生えているので、豚も空を飛ぶ。」という文章に関しては、理論的にはおかしなことを言っていても論理的には正しいと言えます。
物事を話す上で、どこまでが理論的に正しい部分なのか、どこからが論理的には正しい部分なのかを整理して話すことが重要です。
おわりに
「理論」:筋道を立てて組み立てられた知識の体系
「論理」:物事を考える時の筋道
両者の違いは、
「理論」は知識の完成品で、理論を完成させるための過程が論理である。
でした。
論理的に話すために必要な知識として『命題と論理』が挙げられます。こちらは、高校1年生の内容ですが、チェックしてみてください。
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
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