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【三角関数】『三角方程式』解法 3 パターン

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三角方程式とは

三角方程式

 sinθ=12

のように三角比(sinθ, cosθ, tanθ)を含んだ方程式のことです。

三角方程式の解法パターン

① 置き換えを利用する

② 三角関数の相互関係を利用する

③ 三角関数の倍角の公式を利用する

④ 三角関数の合成を利用する

これら4パターンを解説していきます。

三角関数の公式

三角関数の相互関係

 sin2θ+cos2θ=1

 tanθ=sinθcosθ

 tan2θ+1=1cos2θ

三角関数の倍角の公式

 sin2θ=2sinθcosθ

 cos2θ=cos2θsin2θ

   =12sin2θ=2cos2θ1

 tan2θ=2tanθ1tan2θ

三角関数の合成

asinθ+bsinθ
=a2+b2(aa2+b2sinθ+ba2+b2cosθ)

ここで、cosα=aa2+b2, sinα=ba2+b2 とおくと、

=a2+b2(cosαsinθ+sinαcosθ)
=a2+b2sin(θ+α)

例題と解説

① 置き換えを利用する

例題

 cos2θ+2cosθ+1=0 (0θ<2π)

解説

cosθ=t とおくと、t2+2t+1=0
(t+1)2=0 より t=1
よって、cosθ=1 となり、0θ<2π より θ=π

② 三角関数の相互関係を利用する

例題

 cos2θsinθ+1=0 (0θ<2π)

解説

三角比の相互関係より cos2θ=1sin2θ となるので、

cos2θsinθ+1=0
1sin2θsinθ+1=0
sin2θsinθ+2=0
sin2θ+sinθ2=0
(sinθ+2)(sinθ1)=0
sinθ=2, sinθ=1

0θ<2π より 1sinθ1 なので、
sinθ=1 のみとなり、θ=π2

③ 三角関数の倍角の公式を利用する

例題

 cos2θ3sinθ2=0 (0θ<2π)

解説

2 倍角の公式より cos2θ=12sin2θ となるので、

cos2θ3sinθ2=0
12sin2θ3sinθ2=0
2sin2θ3cosθ1=0
2sin2θ+3sinθ+1=0
(2sinθ+1)(sinθ+1)=0
sinθ=12, sinθ=1

0θ<2π より θ=76π, 116π, 32π

④ 三角関数の合成を利用する

問題

 sin2θcos2θ=1 (0θ<2π)

解説

三角関数の合成より
2(12sin2θ12cos2θ)=1

ここで、12=cosα, 12=sinα とおくと、

2(cosαsin2θsinαcos2θ)=1
2sin(2θπ4)=1
sin(2θπ4)=12
2θπ4=t とおくと, π4t154π となる。

sint=12
t=π4, 34π

2θπ4=t より

2θπ4=π4
2θ=π2
θ=π4

2θπ4=34π
2θ=π
θ=π2

よって、θ=π4, θ=π2

おわりに

三角方程式は、以下の4パターンのどれなのか?を見極めて計算を進める必要があります。

① 置き換えを利用する

② 三角関数の相互関係を利用する

③ 三角関数の倍角の公式を利用する

④ 三角関数の合成を利用する

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。

”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。

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