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【二次関数】変域が変化する場合の最大値と最小値

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グラフの概形をイメージせよ!

今回は、変域が変化する場合の問題を扱っていきます。

元の式に文字が 2 種類含まれている場合の最大・最小の問題は以前に扱っていますが、今回は変域が変化します。
変域が動けば、その範囲内での最大・最小が変化するのは当然ですね。
どの範囲ならばグラフがどんな形をしているのか、そのときのグラフの概形をイメージすることが、このタイプの問題を解くコツです。

では、見ていきましょう。

最大値と最小値(問題)

関数 f(x)=x25x+3(0xa) の最大値と最小値を求めなさい。

最大値と最小値(答案の例)

f(x)=(x52)2134 なので、以下のようなグラフになる。

<関数 f(x)=x25x+3のグラフ>

①  0<a<52 のとき

最大値は、
  f(0)=3
最小値は、
  f(a)=a25a+3

② 52a5 のとき

最大値は、
  f(0)=3
最小値は、
  f(52)=134

③ 5<a のとき

最大値は、
  f(a)=a25a+3
最小値は、
  f(52)=134

最大値と最小値(解説)

最大値と最小値の 2 つについて聞かれているため、分けて考えましょう。

最大値に着目した場合、どこが分岐点になるのでしょうか?

x=0 スタートは変わらないので、そこから下にグラフが下がっていくため、しばらくは最大値は x=0 のときの y の値( f(0) の値)ということになります。(図 1
このときの値は、
 f(0)=3
となります。

最大値が切り替わるタイミングは、グラフが再び上がり始めて、f(0)=3と同じになった時ですね。
これ以降グラフが上がっていくと、最大値はどんどん大きくなっていくことになります。(図 2

<図 1>
<図 2>

そして最大値が切り替わるときの x の値は、 y の値が 3 になるときのもう一つの x の値なので、
 3=x25x+3
 x25x=0
 x(x5)=0
よって、 x=0,5。これにより、もう一つの x の値は 5 であることがわかります。(図 2

つまり、最大値は「 0 から 5 まで」「 5 以上」という 2 つの区間で区分されることになります。

次に最小値ですが、こちらは頂点を経由するかどうかで決まります。(図 3

<図 3

3 のように、頂点を通過すれば、以降頂点の y 座標を下回るものは出てこないため、頂点が最小値の切り替わる点ということになります。

よって、「 0 から 52 まで」「52 以上」という 2 つの区間で区分されます。

これまでのことを整理すると、図 4 のような分け方をすれば、最大と最小の変化をうまくカバーできることになります。

<図 4

つまり、
 0<a< 52 のとき
 52a5 のとき
 5 <a のとき
3 種類です。

ちなみに、最大値や最小値が a の値で変化する部分は「<(小なり)」となっています。
すなわち、上記の範囲の赤の部分ですね。

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