メニュー
yu-to
管理者
本ブログを運営しているyu-toと申します。

高校数学の解説や公務員試験問題の解説、データサイエンスについての記事を書いていきます!

「データサイエンス×教育」に興味があり、日々勉学に励んでいます。

少しでも役に立つ情報の発信をしていきますのでぜひ読んでください。

また、同志からのお声がけはとても励みになります。ぜひ、コメントやメール、SNS等でご連絡ください!
カテゴリー
統計学初学者サポートこちらをクリック

【対数関数】グラフ

目次

データアナリストへの道

少し数字に強い理系大学卒から駆け出しデータアナリストになるまでに、実際に読んだ50冊以上の本から厳選して、基本的な理論から実践的スキルまでを身につけられるようにデータ分析初学者向けにまとめました。>>記事を読む

対数関数のグラフと性質

対数関数 \(y=\log_a x\) のグラフや性質について解説していきます。

 \(a\):底
 \(x\):真数

対数関数のグラフの形と性質まとめ

対数関数 \(y=\log_a x\) のグラフの形は、底の値によって異なり、\(2\) パターンに分けられます。

\(y=\log_2 x\) を例にグラフを描いてみます。

\(a>1\)

底が \(1\) より大きい場合は、\(x\) の値が増加するにつれて、\(y\) はなめらかに増加していくようなグラフになります。

\(0<a<1\)

底が \(0\) と \(1\) の間のとき(分数のとき)、\(x\) の値が増加するにつれて、\(y\) はなめらかに減少していくようなグラフになります。

指数関数と対数関数

対数関数 \(y=\log_a x\) のグラフは、指数関数 \(y=a^x\) のグラフと \(y=x\) に関して対称になります。

\(y=\log_2 x\) のグラフを例に考えます。

対数の定義より

 \(y=\log_2 x\) \(\longleftrightarrow\) \(x=2^y\)

ここで、\(x=2^y\) と指数関数 \(y=2^x\) は、\(x\) と \(y\) が入れ替わったものです。

よって、点 \(P\) \((a\), \(b)\) が \(y=2^x\) のグラフ上にあるとき、点 \(Q\) \((b\), \(a)\) は \(y=\log_2 x\) のグラフ上にあります。

\(2\) 点 \(P\), \(Q\) は直線 \(y=x\) に関して対称であるから、\(y=\log_2 x\) のグラフと \(y=2^x\) のグラフは直線 \(y=x\) に関して対称となります。

対数関数のグラフの書き方

対数関数のグラフの書き方は、次の手順でかいていきます。

対数関数 \(y=\log_a x\) のグラフをかく手順

STEP ① 点 \(1\), \(0)\) を打つ。
STEP ② 点 \((a\), \(1)\) を打つ。
STEP ③ \(y\) 軸をグラフの漸近線として、①・②の点を通る曲線をかく。

この手順で、\(y=\log_3 x\) のグラフをかいてみましょう。

STEP ①

まずは点 \((1\), \(0)\) に点を打ちます。

STEP ②

\(y=\log_3 x\) の底は \(3\) で、\(x=3\) のとき \(y=1\) となるので、点 \((3\), \(1)\) を通ります。この点を打ちます。

STEP ③

さいごに、\(y\) 軸を漸近線として、①・②の \(2\) 点を通るなめらかな曲線をかきます。このかき方の要領は、\(2\) 次関数のグラフと同じです。

対数関数のグラフの平行移動・対称移動

対数関数のグラフの平行移動・対称移動まとめ

\(y=\log_a x\) のグラフの平行移動・対称移動は次のようになります。

\(y=\log_a x\) のグラフの平行移動・対称移動

・\(x\) 軸方向に \(p\), \(y\) 軸方向に \(q\) だけ平行移動
 →\(y=\log_a (x-p)+q\)
・\(x\) 軸に関して対称移動
 →\(y=-\log_a x=\log_{\frac{1}{2}} x\)
・\(y\) 軸に関して対称移動
 →\(y=\log_a (-x)\)
・原点に関して対称移動
 →\(y=-\log_a (-x)=\log_{\frac{1}{a}} (-x)\)

考え方は \(y=f(x)\) のグラフの平行移動・対称移動と同様です。

対数関数のグラフの平行移動・対称移動の問題

次の関数のグラフをかけ。また、関数 \(y=\log_2 x\) のグラフとの位置関係を述べよ。

(1) \(y=\log_2 (x+1)\)
(2) \(y=\log_{\frac{1}{2}} x\)
(3) \(y=\log_2 (2x-4)\)

解答

(1) \(y=\log_2 (x+1)=\log_2{x-(-1)}\)

したがって、\(y=\log_2 (x+1)\) のグラフ(赤線)は、

\(y=\log_2 x\) のグラフ(点線)を \(x\) 軸方向に \(-1\) だけ平行移動したもの。

(2) 底の変換公式を利用して、底を \(2\) にします。

\(y=\log_{\frac{1}{2}} x=\displaystyle\frac{\log_2 x}{\log_2 {\frac{1}{2}}}\)

 \(=\displaystyle\frac{\log_2 x}{\log_2 2^{-1}}\)

 \(=-\log_2 x\)

したがって、\(y=\log_{\frac{1}{2}} x\) のグラフは、

\(y=\log_2 x\) のグラフを \(x\) 軸に関して対称移動したもの。

(3) \(2x-4=2(x-2)\) より、積の大数の性質を利用して、右辺を分解します。

\(y=\log_2 (2x-4)=\log_2 2(x-2)\)

 \(=\log_2 2+\log_2 (x-2)\)

 \(=\log_2 (x-2)+1\)

したがって、\(y=\log_2 (2x-4)\) のグラフは、

\(y=\log_2 x\) のグラフを \(x\) 軸方向に \(2\)、\(y\) 軸方向に \(1\) だけ平行移動したもの。

例)\(A=(2\), \(1)\) が \(B=(4\), \(2)\)

対数関数のグラフまとめ

今回は、対数関数のグラフの性質やかき方についてでした。

関数問題は正しいグラフをかくことがとても重要です。最初は時間をかけてでも丁寧にかいていきましょう。

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

このブログは統計学を学びたい学生/社会人向けに記事を書いています。

【最新】こちらの記事がおすすめ!

>>

  • URLをコピーしました!
目次