メニュー
統計学の基礎の「キ」を知りたい方へ
1.
→統計の考え方を学びたい方向け

2.
→ビジネスでのデータ分析プロジェクトの流れを知りたい方向け
統計学を本格的に学びたい方へ〉
1.
→困ったときに引く統計学の辞書

2.
→5年間分の過去問が収録されています。

カテゴリー
yu-to
ブログ運営
本ブログを運営しているyu-toと申します。

高校数学の解説や公務員試験問題の解説、データサイエンスについての記事を書いていきます!

「データサイエンス×教育」に興味があり、日々勉学に励んでいます。

少しでも役に立つ情報の発信をしていきますのでぜひ読んでください。

また、同志からのお声がけはとても励みになります。ぜひ、コメントやメール、SNS等でご連絡ください!
LINE無料相談こちらをクリック

【式と証明】『等式の証明』比例式を扱う等式の証明

  • URLをコピーしました!
目次

比例式が条件になっている等式の証明

今回は等式の証明の中で、比例式が条件として設定されている問題を紹介します!

比例式とは、 \(a:b=c:d\) のように、比がイコールでつながれている式を指します。

また、 \(a:b\) について、 \(\displaystyle \frac{a}{b}\)のように表した値のことを比の値と言いますが、比の値が等しい式が条件式に設定されている問題が、今回紹介するものです。

つまり、 \(\displaystyle \frac{a}{b}=\displaystyle \frac{c}{d}\) のような式のことです。

では、実際に問題を一緒に見ていきましょう。

比例式が条件になっている等式の証明(問題)

\(\displaystyle \frac{a}{b}=\displaystyle \frac{c}{d}\) のとき、次の等式を証明しなさい。

\(\displaystyle \frac{a^2+c^2}{a^2-c^2}=\displaystyle \frac{ab+cd}{ab-cd}\)

理系大学レベル別おすすめ数学テキスト
>>

答案の例

\(\displaystyle \frac{a}{b}=\displaystyle \frac{c}{d}=k\) とおくと、\(a=bk\) 、\(c=dk\)となる。

よって、左辺の計算は、
 \(\displaystyle \frac{a^2+c^2}{a^2-c^2}=\displaystyle \frac{b^2k^2+d^2k^2}{b^2k^2-d^2k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{(b^2+d^2)k^2}{(b^2-d^2)k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{b^2+d^2}{b^2-d^2}\)

また、右辺の計算は、
 \(\displaystyle \frac{ab+cd}{ab-cd}=\displaystyle \frac{b^2k^2+d^2k^2}{b^2k^2-d^2k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{(b^2+d^2)k^2}{(b^2-d^2)k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{b^2+d^2}{b^2-d^2}\)

したがって、 \(\displaystyle \frac{a^2+c^2}{a^2-c^2}=\displaystyle \frac{ab+cd}{ab-cd}\)

解説

この手の問題は、例えば \(\displaystyle \frac{a}{b}=\displaystyle \frac{c}{d}\) であれば、\(a=\displaystyle \frac{bc}{d}\) のようにして、\(a\) に代入するという方法がとれます。

しかしそれでは、条件式も示すべき等式も、分数が含まれてしまうため、計算が複雑になってしまいます。

そこで、 \(\displaystyle \frac{a}{b}\) も \(\displaystyle \frac{c}{d}\) もイコールでつながれている(何かしらの同じ値をとっている)のであれば、これらを例えば \(k\) という値になるとして、考えてみるのです。

つまり、\(\displaystyle \frac{a}{b}=k\)、 \(\displaystyle \frac{c}{d}=k\) ということです。

一般的に、分母は \(0\) ではないということが明記されていますが、このような問題では、書かれていなくても分母は \(0\) ではないとします。さらに、 \(k\) に関しても、 \(0\) ではないものとして、扱っていきます。

文字が増えることで、さらに解きにくくなったように錯覚しますが、この方法のメリットは、代入する条件式が分数にならないので、\(a=\displaystyle \frac{bc}{d}\) を代入することに比べると、計算が楽になっているということです。

これらの式は、変形すると、
\(a=bk\)、 \(c=dk\)
となり、\(\displaystyle \frac{a^2+c^2}{a^2-c^2}=\displaystyle \frac{ab+cd}{ab-cd}\)に代入すると、 \(a\) と \(c\) が削除できます。

実際に代入してみると、左辺の計算は、
 \(\displaystyle \frac{a^2+c^2}{a^2-c^2}=\displaystyle \frac{b^2k^2+d^2k^2}{b^2k^2-d^2k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{(b^2+d^2)k^2}{(b^2-d^2)k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{b^2+d^2}{b^2-d^2}\)

同様に、右辺の計算も行うと、
 \(\displaystyle \frac{ab+cd}{ab-cd}=\displaystyle \frac{b^2k^2+d^2k^2}{b^2k^2-d^2k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{(b^2+d^2)k^2}{(b^2-d^2)k^2}\)

  \(=\displaystyle \frac{b^2+d^2}{b^2-d^2}\)

これにより、左辺と右辺が等しくなったので、もとの等式は証明できたということになります。

おわりに

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

「30分で集中力が切れてしまう方へ」

勉強の集中力UPのために

子供に集中して宿題をさせるために

会議やプレゼンのタイムマネジメントのために

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

質問や感想はコメントへ!

コメントする

目次