平均値の定理
① ロルの定理
関数
を満たす実数
図形的に説明すると、
「区間
ということです。もっと簡単に言えば、
という意味になります。上の図のように、条件を満たす接点が何個あるかわかりませんが、少なくとも
ロルの定理の証明
[1]
常に
[2]
(ア)
① より
② より
したがって
(イ)
[1], [2] から、ロルの定理が成り立つ。
② 平均値の定理
[1] 関数
を満たす実数
[2] 関数
を満たす実数
前ページのロルの定理で、条件
平均値の定理の証明
閉区間
であるから
また
ここで、関数
を満たす実数
よって、① から
を満たす実数
平均値の定理(問題)
(1)
(2)
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平均値の定理(解説)
平均値の定理を用いるためには、条件である微分可能性と連続であることを確認する必要があります。グラフの概形を想像すると自明であるが念の為に断っておこう。また、「微分可能性であれば、連続である」ため微分可能性だけ断れば十分です。
(1)
平均値の定理
ゆえに
これは
(2)
平均値の定理
これは
おわりに
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『統計の扉』で書いている記事
- 高校数学の解説
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。