等差数列の一般項
今回は、第
初項や公差が直接与えられているわけではないので、一般的な等差数列の問題とは違います。
他にも一般項を求める問題は数多くありますが、これから少しずつパターンを紹介していきますので、一緒に数学的センスを磨いていきましょう。
等差数列の一般項
等差数列の和の一般項
等差数列(問題)
次の問いに答えなさい。
(
(
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答案の例
(
この等差数列の初項を
第
第
この連立方程式を解いて、
したがって、一般項は
(
この等差数列の初項を
これにより、初項から第
その和が
同様に、初項から第
その和が
①と②の連立方程式を解き、
よって、
解説
(
これは、中学校で習った連立方程式と似たような問題です。
連立方程式では、未知数が
等差数列の一般項の公式は、
この中にある未知数は、
順にみていきましょう。
問題では、第
となります。これは、
これにより、未知数が
同じような条件として、第
①と②を連立させて、
したがって、一般項は
となります。
このように、直接的に初項や公差などの条件が与えられているような問題ではなく、少しステップを踏んで解いていく問題がよくあります。
ありがちな思考として、
のように、最初から一気に答えを想定してしまうことがよくありますが、こういった具合に答えを求めることができる問題はほとんどありません。
数学において大事なことは、わかっている情報を使ってとりあえず何かの式を作ってみることです。
どの問題に取り組むときも、このことを忘れずに挑んでいきましょう。
(
こちらも(
等差数列の一般項が
今回の条件が和に関するものなので、和の一般式を活用していきます。
第
第
第
そして、
ここで、
①と②の連立方程式によって、
あとはこれらを等差数列の一般項に代入し、
おわりに
今回は、第
等差数列の問題が大丈夫な方は、次のステップに進みましょう。
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。