等差中項
今回は、第
前回までと違い、公式に頼って式を作ることができない問題です。
実際に見ていきましょう。
等差中項(問題)
等差数列をなす
この
答案の例
<解き方Ⅰ>
公差を
①より、
つまり、
よって、求める
<解き方Ⅱ>
等差数列をなす
また、
まず、①を②に代入し、
次に④を②と③に代入し、
これにより、もとの
よって、求める
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解説
今回の問題は、冒頭でも触れている通り、公式に頼ることができない問題となっています。
実際、和や積に関する情報は与えられているものの、具体的にどこからどこまでの和や積なのかがわからないのです。
これでは公式が使えませんね。しかし、今回の和や積が、等差数列に関するものであるということを武器にして、解いていくことができます。
この問題では、代表的な解き方が
<解き方Ⅰ>
こちらの解き方は、公差に着目して
と定めることができますね。
この
となります。①より、
これを②に代入し、
となりますね。つまり
のどちらかということになるので、求める
<解き方Ⅱ>
こちらの解き方は、
等差数列になっている
などがありますね。これらの数の並びには、真ん中の数の
という等式が成り立つことがわかります。
よって、求める
次に、問題の条件による式を作り、
となりますね。あとはこの
まず、
となります。
①より、
となります。
となります。
問題によっては、
「平方の和が
のように、様々な条件の書かれ方があります。状況に応じて、条件に合った式を作っていきましょう。
また、今回の問題では<解き方Ⅱ>のような少し特殊な式を作って解くことも可能でしたが、基本的に万能なのは<解き方Ⅰ>の方です。
求める数が
のように、
しかし、いろいろな解き方を知っておくことは武器になるので、ぜひどちらも扱えるようにしていきましょう。
おわりに
今回は、第
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。