ユークリッドの互除法(ごじょほう)とは,大きな数たちの最大公約数を素早く計算する方法です。
この記事では,ユークリッドの互除法を用いた問題を解説しますのでぜひ読んでみてください!
ユークリッドの互除法
今回はユークリッドの互除法を活用する問題です!
みなさんは、最大公約数を求める際に、一般的には素因数分解をしますよね?
もちろんその解き方でも解けるのですが、数が大きくなればなるほど、素因数分解が面倒になってきます。また、簡単な素数を因数にもたない数の場合、素因数分解をすることが困難なのです。
ここで活用できる方法が、ユークリッドの互除法というものです。この方法の証明は今回は省くことにし、計算方法に焦点を絞って解説していきます。
重要な性質
割り算の等式:
「
ユークリッドの互助法の問題
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答え
解説
今回は、「答案の例」ではなく、「答え」という形で表現しました。
おそらくこの問題では、途中経過を書かせるような出題のされ方はしないと思います。ユークリッドの互除法を使って最大公約数を求め、あとはそれを答案に書くだけの問題ですね。
まず、この
さて、前述した通り、ユークリッドの互除法の証明は今回は省き、実際の使い方を示していきたいと思います。ユークリッドの互除法を端的に言葉で説明しようとした場合、以下のようになります。
<ユークリッドの互除法>
ある
例えば、今回の場合、
さて、ここでユークリッドの互除法の考えを使って最大公約数を求めていきます。つまり、今回の割る数は
よって、これらの数でもう一度割り算を行ってみます。
ここでもまた、今度は
となります。ここで、余りが
これにより、もともとの
ユークリッドの互除法は、最後の余りが
おわりに
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。