メニュー
統計学の基礎の「キ」を知りたい方へ
1.
→統計の考え方を学びたい方向け

2.
→ビジネスでのデータ分析プロジェクトの流れを知りたい方向け
統計学を本格的に学びたい方へ〉
1.
→困ったときに引く統計学の辞書

2.
→5年間分の過去問が収録されています。

カテゴリー
yu-to
ブログ運営
本ブログを運営しているyu-toと申します。

高校数学の解説や公務員試験問題の解説、データサイエンスについての記事を書いていきます!

「データサイエンス×教育」に興味があり、日々勉学に励んでいます。

少しでも役に立つ情報の発信をしていきますのでぜひ読んでください。

また、同志からのお声がけはとても励みになります。ぜひ、コメントやメール、SNS等でご連絡ください!
LINE無料相談こちらをクリック

【整数の性質】『余りに関する問題』除法の性質

  • URLをコピーしました!
目次

除法の性質

今回は、除法の商と余りに関する情報を使って、特定の式の余りを求める問題です。

余りに関する問題は、様々な入試問題をはじめ、学校の定期テストでもよく出てくる問題のジャンルです。多くの問題のパターンがあるので、すべてを網羅することは難しいですが、このジャンルの問題に特有の公式や考え方はありません。一つひとつ情報を整理していけば難しいことはないので、一緒に問題を通して見ていきましょう。

除法の性質に関する問題

\(a\) 、 \(b\) は整数とする。 \(a\) を \(7\) で割ると \(6\) 余り、\(b\) を \(7\) で割ると \(2\) 余るという。このとき、次の数を \(7\) で割ったときの余りを求めなさい。

(\(1\))  \(2a+5b\)

(\(2\)) \(ab-5\)

答案の例

(\(1\))\(2a+5b\)

\(m\) 、\(n\) を整数とすると、\(a\) 、\(b\) は

 \(a=7m+6\) 、\(b=7n+2\)

のように表される。つまり、

\(2a+5b=2(7m+6)+5(7n+2)\)

\(=14m+12+35n+10\)
\(=14m+35n+21+1\)
\(=7(2m+5n+3)+1\)

よって、\(2a+5b\) を \(7\) で割ったときの余りは \(1\) となる。

(\(2\))\(ab-5\)

(\(1\))より、 \(a=7m+6\) 、\(b=7n+2\) とすると、

\(ab-5=(7m+6)(7n+2)-5\)

\(=49mn+14m+42n+12-5\)
\(=49mn+14m+42n+7\)
\(=7(7mn+2m+6n+1)\)

よって、\(ab-5\) を \(7\) で割ったときの余りはない( \(7\) で割り切れる)。

解説

(\(1\))\(2a+5b\)

まず、問題文に書かれた情報を整理しておきましょう。

\(a\) は \(7\) で割ると \(6\) 余るので、 \(m\) を商とすると、 \(a=7m+6\)のように表されますね。

これは、具体例を考えてみるとわかりやすいかもしれませんね。

\(7\) で割ると \(6\) 余る数には、例えば \(20\) などがあります。これらの数は、次のように式を作れば、等式が成立します。

 \(20=7 \times 2+6\)

このときの商は \(2\) ですが、それは何を割るかによって決まるので、割る数が \(a\) の場合、商が確定しませんので \(m\) などのように文字で置くわけです。

次に、同じように \(b\) を式にしてみます。

\(b\) を \(7\) で割ったときの商を \(n\) とすると、 \(2\) 余るので \(b=7n+2\) となりますね。

これらの値を使い、\(2a+5b\) を整理してみます。

\(2a+5b=2(7m+6)+5(7n+2)\)

\(=14m+12+35n+10\)
\(=14m+35n+22\)

ここで、 \(7\) で割った時の余りを問われているので、次のいずれかの形に式を変形しなければなりません。

 \(7 \times (整数)\)
\(7 \times (整数)+1\)
\(7 \times (整数)+2\)
\(7 \times (整数)+3\)
\(7 \times (整数)+4\)
\(7 \times (整数)+5\)
\(7 \times (整数)+6\)

そこで、先程の式の \(14m+35n+22\) に関して、 \(7\) でくくれる部分はくくっていくと、

 \(7(2m+5n)+22\) \(\cdots\)①

となりますね。

しかし、これは上のどのパターンにも当てはまっていません。それもそのはずです。この式は \(7\) で割ると商が \(2m+5n\) で余りが \(22\) ということになります。

商に関しては、 \(m\) と \(n\) はそれぞれ \(a\) と \(b\) の商なので、整数の値を取ります。よって、\(m\) や \(n\) を整数倍したものや、それらの和は整数になりますので、ここについては問題ありません。

余りが \(22\) という部分に問題があります。

\(22\) はまだ \(7\) で割ることができるので、その場合の余りは、

 \(22=7 \times 3+1\)

により、 \(1\) ということになります。

つまり、\(22\) を①に代入して再度整理すると、

\(7(2m+5n)+7 \times 3+1\)
\(=7(2m+5n+3)+1\)

となりますね。これにより、余りは \(1\) になることがわかります。

(\(2\))\(ab-5\)

基本的な考え方は(\(1\))と同じです。

 \(ab-5=(7m+6)(7n+2)-5\)

\(=49mn+14m+42n+12-5\)
\(=49mn+14m+42n+7\)
\(=7(7mn+2m+6n+1)\)

\(7mn+2m+6n+1\) は、先程の考え方と同じようにすれば、整数であることがわかります。つまり、この式は \(7 \times (整数)\) ということになるため、余りは存在しません。つまり、余り \(0\) ということになります。

数学において、どの分野でも大事なことは、文章を正しく式に表すことです。あとは単純な式変形になることが多いので、最初が肝心なのです。

おわりに

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

「30分で集中力が切れてしまう方へ」

勉強の集中力UPのために

子供に集中して宿題をさせるために

会議やプレゼンのタイムマネジメントのために

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

質問や感想はコメントへ!

コメントする

目次