剰余類に関する問題
今回は剰余類に関する問題です!
余りに関する問題は他の記事でも書いていますが、今回は特定の余りにはならないというタイプの証明になっています。「割り算」「余り」というキーワードが見えたら以下の法則を使いましょう。
具体的な問題で見ていきましょう。
剰余類の問題
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答案の例
よって、
よって、
よって、
つまり、
解説
この問題では、整数全体の表し方を工夫する必要があります。
まず最初になぜ
余りを工夫して整数全体を表すために、例えば以下のように整数を並べてみます。
これは、正の整数を
一番左の列は
よってこの並びで言えば、それぞれの縦列は以下のような特徴をもっていることになります。
一番左の列
左から二番目の列
真ん中の列
右から二番目の列
一番右の列
ここで注目してほしいのは、
これは、数の並べ方を変えると、
例えば、今回の問題で活用しようとした場合、以下のような並びとなります。
これは、正の整数を
なぜ
数学において、都合がいいように数や文字を扱うことが多々ありますが、この考えは、正しい過程で考えるというより、間違った過程で考えないという感覚に従っていると言えます。
どちらも同じことを言っているのですが、正しく考えようとすると、答えや過程が一つであるように感じてしまいます。
しかし実際は、間違った方法で考えなければいいので、その方法は一つに限定されることはなく、あとは複数の選択肢の中から最も都合のいい方法を選んで使用すればいいのです。
数学と向き合うときは、正答を導くことよりも、間違った過程で理論を展開しないことに重きを置いた方がいいかもしれませんね。
今回は、
の
以下、この
①
なぜ
今回は見ての通り、「
これにより、余りは
②
後ろの
③
後ろの
つまり情報を整理すると、①から③までのすべての整数のパターンで余りが
おわりに
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
『統計の扉』で書いている記事
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ぜひご覧ください!
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。