乗法定理とは
今回は、乗法定理を使用した問題を解説していきます。
乗法定理とは、簡単に言うと条件付き確率の公式の式変形から得られる公式となります。よって、乗法定理を理解する前に、条件付き確率を理解する必要があります。ここから、条件付き確率の公式とそれによって得られる乗法定理の公式を説明していこうと思います!ある試行における2つの事象を
【条件付き確率】
事象
【通常の確率と条件付き確率の違い】
通常の確率
条件付き確率
↓条件付き確率の問題はこちらをチェック

このとき、
【確率の乗法定理】
式のように、条件付き確率を式変形して導かれる式が乗法定理の公式となります。具体的にどのような問題で使用されるのかを見ていきましょう。
乗法定理(問題)
(1) 初めに
(ア)
(イ)
(2) 初め
>>詳細はこちらから
乗法定理(答案の例)
(1) 初めに
(ア)
求めたいのは、
乗法定理より、
したがって、
(イ)
(ア)より
よって、
(2) 初め
乗法定理(解説)
(1) 初めに
(ア)
求めたいのは、
乗法定理より、
☆
☆
問題文を言い換えると、「
よって、
したがって、
(イ)
言い換えると、「
☆
(ア)より
☆
よって、
(2) 初め
①
②
①
②
よって、
おわりに
今回は、乗法定理を使用した問題を解説しました。
このように、
↓独立試行についてはこちらをチェック

さいごまで読んでいただきありがとうございました!
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。