母平均の推定
一般的に、母集団(調査対象の集団)の大きさが大きいときには、それらの分布を調べることは簡単ではありません。そこで、母集団分布の母平均や母比率を効果的に、かつ誤差が少なく推定する方法について考えることが必要になります。
もう少しわかりやすく言うなら、
数が多いと、数えて計算するのは大変だから、そこから何人かを抽出して全体がどんな感じかを予想しましょう。
ということです。
また、抽出した値から全体の平均を幅を持たせて求める際に信頼区間を用います。
例えば、平均は
下図のように
「信頼度
と呼びます。

詳細を説明していきます!
信頼区間
標本の大きさ
信頼度
信頼度
解説
母平均がわからないとき、それを標本平均
よって、
となる。ただし、
ゆえに
したがって
ここで、例えば、
よって
この式は、区間
のように表し、母平均
母平均の推定(問題)
ある工場で大量生産されている電球の中から無作為に抽出した
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解説
標本の大きさ:
標本平均:
母標準偏差は:
製品の寿命は正規分布に従うから、標本平均

「正規分布に従う」とは、平均に近いものは多くて、平均から離れるほど少なくなるということ!
例えば、数学のテストは60点くらいの人が多くて、10点以下とか、90点以上になると人数が減りますね。
よって、信頼度
おわりに
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。