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【複素数平面】複素数の極形式と乗法、除法

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複素数の極形式と乗法、除法

極形式

これまで複素数と言えば、a+bi と表していたと思いますが、実は別の表し方があります!

それが、z=r(cosθ+isinθ) です。rθ が与えられている場合は

ここからこの式について詳しく解説していきます。

複素数平面上で、0 でない複素数 z=a+bi を表す点を P とする。OP=r, 半直線 OP を動径と考えて、動径 OP の表す角を θ とすると、

 α=rcosθ, b=rsinθ

であるから、

 z=r(cosθ+isinθ) [r>0]

① を複素数 z の極形式という。このとき、r=|z| また、θz の偏角といい argz で表す。特に、|z|=1 のとき、

z=cosθ+isinθ

複素数の乗法、除法

ここからは複素数同士の乗法(かけ算)、除法(割り算)について説明していきます!

z1=r1(cosθ1+isinθ1),

z2=r2(cosθ2+isinθ2) [r1>0, r2>0]

とする。

① 複素数 z1, z2 の積の極形式

 z1z2=r1r2{cos(θ1+θ2)+isin(θ1+θ2)}

 |z1z2|=|z1||z2|, arg(z1z2)=argz1+argz2

② 複素数 z1, z2 の商の極形式

 z1z2=r1r2{cos(θ1θ2)+isin(θ1θ2)}

 |z1z2|=|z1||z2|, argz1z2=argz1argz2 (z20)

複素数の乗法と回転

複素数平面上で、P(z) とするとき、

 点 r(cosθ+isinθ)z

は、点 P を原点 O を中心として角 θ だけ回転し、OPr 倍に拡大(縮小)した点である。

複素数の極形式と乗法、除法(例題)

(例題①)

次の複素数を極形式で表せ。ただし、偏角 θ0θ2π とする。

(1) 1+3i
(2) 2i

(解説)

(1) 1+3i

|1+3|=(1)2+(3)2=2

図より、cosθ=12, sinθ=32

0θ<2π であるから θ=23π

よって、

1+3i=2(cos23π+isin23π)

(2) 2i

|2i|=(2)2=2

図より、cosθ=0, sinθ=1

0θ<2π であるから θ=32π

よって、

2i=2(cos32π+isinθ32π)

(例題②)

α=2+2i, β=13i のとき、αβ, αβ をそれぞれ極形式で表せ。ただし、偏角 θ0θ<2π とする。

(解説)

α=22(12+12i)

 =22(cosπ4+isinπ4)

β=2(1232i)

 =2(cos53π+isin53π)

よって、

αβ=222{cos(π4+53π)+isin(π4+53pi)}

=42(cos2312π+isin2312π)

 αβ=222{cos(π453π)+isin(π453π)}

=2{cos(1712π)+isin(1712π)}

1712π=712π+2π×(1) から、

 αβ=2(cos712π+isin712π)

おわりに

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。

”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。

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