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なぜ、数学の勉強をしなければいけないのか。何回も生徒に聞かれ行き着いた答え

この記事で伝える「数学を学ぶ意義」は、

「数学は世の中にこのように使われていてこんなに便利なものだ!」

という趣旨の伝え方はしません。

数学の便利性を知ることで数学を勉強する意義を見出せるなら、今すぐGoogleで「数学を学ぶ理由」と検索してみてください。いくらでも出てきます…笑

利便性を知ることはとても大切です。しかし、利便性を知ったところで目の前の数学に対する苦手意識を払拭できないのもまた事実…今回は、数学を学ぶ理由を別角度で書くことで、より感情部分に訴える記事にしてみました。

では書いていきます!ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

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少し数字に強い理系大学卒から駆け出しデータアナリストになるまでに、実際に読んだ50冊以上の本から厳選して、基本的な理論から実践的スキルまでを身につけられるようにデータ分析初学者向けにまとめました。>>記事を読む

数学を勉強する意味がわからない

なんで数学を勉強しなければいけないんですか?

教員として何度このセリフを投げつけられたことか…

「勉強したくなければしなければいい。」

これが質問から逃げた私の最初の答えでした。

間違った回答ではなかったと今でも思っていますし、勉強に対して意義を持って取り組んでいる学生はあまりいない思います。大抵は、「勉強が今の〜〜に活きてるな」と後から理由を付けるものです。しかし、この回答で逃げることは、数学が苦手でどうしようもない人もしくはコンプレックスを感じている人に全く寄り添えていないと気づきました。

苦手な人やコンプレックスに感じている人でも、もう少し頑張ってみようかなと思える答えを考えてみました。

現在の数学教育の良くないと感じるところ

これまで小中高の生徒に算数/数学を教えてきて感じる、数学教育の良くないところを書こうと思います。ここで書くのは、”批判”ではありません。良いところもたくさんあります。

・画一的な教育によって足し算引き算などの基本的な計算力を身につけられること。
・半強制的な教育によって、知らず知らずに数学的な知見が広がっていくこと。

などなどメリットはたくさんあります。メリットがたくさんある。というのはデメリットを度外視して良い理由にはならないので、今回はあえて良くないところに目を向けて書いてみようと思います。

数学を嫌いになってしまう1番の原因は、

「学ぶ場において点数化、順位化することで他者と比べられること」

だと思います。

いくら勉強しても点数が上がらない。点数が上がらないから順位が上がらない。そして、点数や順位が悪いと補習に呼ばれ、テストの点数や順位が悪いってだけで今の自分を否定されているような気持ちになります。

私は幸いにも数学は得意な方でしたが、国語や英語で同じような経験をしたことがあります。今思えば、勉強の仕方に問題があったのだと思いますが、当時は私なりに勉強を頑張っていました。それでも全く点数が上がらず「自分にはセンスがないんだな、勉強は自分には向いていないんだな」と正当化するのが精一杯の抵抗でした。

数学は本来、なにか課題を解決するために活用したり娯楽として楽しむものです。
パズルを解くような楽しさを感じられたり、なにか問題を解決してくれる便利な道具なのです。本来はそこに優劣をつけられたりはしません。

進学や就職をするためには数学が必要で、点数を取らなければいけないと焦る気持ちはわかります。しかし、どれだけ数学の点数が低くても順位が悪くても、努力して勉強したその時間は全く無駄になりませんし、勉強した分だけあなたの武器の一つになっていきます。

なぜ、数学を勉強しなければいけないのか

普通の生活をしていて、「\(\sin\theta\)」や「微分」などを活用したことはないですよね。足し算や引き算は必要ですが、小学3年生あたりで学ぶ分数からギリギリ必要ないかもしれませんね…

今回は、「\(\sin\theta\)」や「微分」が世の中でどんな風に活用されてるかを語ることはしません。論理的思考力や問題解決能力などの難しい熟語も使わずに話してみようと思います。

先に結論を言うと、数学を勉強しなければいけない理由は、

「数学を学んででしか救えない人がいるから」

だと考えます。

数学こそがどの教科よりも素晴らしいと数学至上主義的な考えを持っているわけではありません。数学を学んででしか救えない人がいるのと同様に、国語を学んででしか救えない人がいたり、英語や体育でも同様のことが言えると思います。

突然ですが、視点を世界に向けてみましょう。

世界に目を向けると十分な教育が受けられない人がたくさんいます。教育を受けるどころか、人間として”普通”に暮らすことすらできない人もいます。しかし、我々は幸いにも「学ぶ」権利が生きる過程でほぼ確実に得られる環境に産まれました。そして、学んだスキルを活かして人を助ける道も選択できるのです。

「やりたいやつがやればいい」というマインド

世界には大変な人がたくさんいるのはわかるし、私たちが恵まれた環境に産まれたのもわかる。ただ、

「数学は勉強したい人がすればいいんじゃないの?」

という疑問にたどり着く人もいるかもしれません。

現実は、その分野が得意な人が勉強を続けますし、大学に行って研究までし、そのまま研究員になる人もいます。果たしてそれが「勉強したい人が勝手に勉強して自分はしなくても良い」理由になるのでしょうか?

”人を助かる”とは、数学を研究して、「数学を駆使したプログラムを作成してそのプログラムを多くの人が使う。」とか「新しい公式を見つけてその公式が結果人を救うことになった。」とか「数学を教えて教え子を東大合格に導く。」とか、そういうことだけを言うわけではありません。

数学や算数を学ぶことで救える人は他にもたくさんいます。

・数学が苦手で困ってる甥っ子に数学を教えられるかもしれない。
・ご飯に行った時に割り勘の計算を瞬時にできるかもしれない。
・人生で迷ってる人に、表やグラフを用いて脳内を整理してあげてスッキリさせてあげられるかもしれない。

世界を変える必要も、学年で1番になる必要もありません。自分なりに学ぶことで助けられる人が身の回りに ”必ず” 現れます。

まとめ

一人でも多くの人を救うために勉強しませんか。

「なぜ、数学を学ばなければいけないのか」と疑問を持ってる人がこの記事を読んで、もう少し頑張ってみようと思えたとしたら、それが私が数学を勉強してきた理由なのかもしれません。

人より数学ができない(数学で点数を取れない)というのは人として劣ってるということではありません。目が悪くてメガネをつけてる人がいたり、逆上がりができない人がいるのと同じで「たまたまその分野で”天才ではない”」というだけです。

自分ができる範囲で、自分の中のものさしでぜひこれからも頑張ってください!

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

このブログは統計学を学びたい学生/社会人向けに記事を書いています。

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