メニュー
yu-to
管理者
本ブログを運営しているyu-toと申します。

高校数学の解説や公務員試験問題の解説、データサイエンスについての記事を書いていきます!

「データサイエンス×教育」に興味があり、日々勉学に励んでいます。

少しでも役に立つ情報の発信をしていきますのでぜひ読んでください。

また、同志からのお声がけはとても励みになります。ぜひ、コメントやメール、SNS等でご連絡ください!
カテゴリー
統計学初学者サポートこちらをクリック

【図形と方程式】『軌跡』放物線の弦の中点が作る図形

目次

データアナリストへの道

少し数字に強い理系大学卒から駆け出しデータアナリストになるまでに、実際に読んだ50冊以上の本から厳選して、基本的な理論から実践的スキルまでを身につけられるようにデータ分析初学者向けにまとめました。>>記事を読む

弦の中点の軌跡

今回は放物線の弦の中点の軌跡を求める問題です!

軌跡問題は、言い換えると、

「ある条件を満たすように点を動かしていきその点を繋いだときにどんな図形を描くか」

を求める問題です。また、求める手順があるので、まずはその手順通りに進めることを意識しながら問題を解いてみましょう!

軌跡の問題の解法手順

解法

① 動点を見極める

② 動点を 点 \(P(x\), \(y)\) と置く

③ \(x\) と \(y\) を用いた方程式を立てる

① 動点を見極める
問題を読み、動く点がどこになるのかを見定めましょう。

② 動点を定めたら、点 \((x\), \(y)\) のように置きましょう。
※ 必ずしも、\(x\) と \(y\) と置かなければいけないわけではありません。問題によって臨機応変に置きましょう。

③ \(x\) と \(y\) を用いた方程式を立てる。
この方程式が、例えば \(y=4x+1\) のようになったら、軌跡が直線になりますし、\(x^2+y^2=4\) のようになったら、軌跡が円になります。

↓こちらの問題も頻出問題となっているのでチェックしてみてください。

あわせて読みたい
【図形と方程式】『軌跡』アポロニウスの円の例題とその解説  アポロニウスの円とは、ある条件によって描かれた図形のことです。 シンプルな条件からできるシンプルな図形、これが数学の美しさ by yu-to アポロニウスの円 今...

弦の中点の軌跡(問題)

放物線 \(C\):\(y=x^2\) と直線 \(l\):\(y=y=m(x-1)\) は異なる \(2\) 点 \(A\), \(B\) で交わっている。

(1) 定数の \(m\) の値の範囲を求めよ。

(2) \(m\) の値が変化するとき、線分 \(AB\) の中点の軌跡を求めよ。

答案の例

(1) 定数 \(m\) の値の範囲を求めよ。

放物線と直線は、異なる \(2\) 点で交わるので、

\(x^2=m(x-1)\)
\(x^2-mx+m=0\)

判別式を計算すると、

\(D=(-m)^2-4m\)
 \(=m^2-4m>0\)
 \(=m(m-4)>0\)
 \(m<0\), \(4<m\)

(2) \(m\) の値が変化するとき、線分 \(AB\) の中点の軌跡を求めよ。

中点を \(P(X\), \(Y)\) とおく。

中点は、\(y=m(x-1)\)

を通るので、\(X\), \(Y\) を代入する。

 \(Y=m(X-1)\) \(\cdots\) ①

ここで、

\(x^2=m(x-1)\)
\(x^2-mx+m=0\)

この二次方程式の解を \(\alpha\), \(\beta\) とおくと、解と係数の関係より、

\(\alpha+\beta=m\)

よって、中点の \(x\) 座標の \(X\) は、

\(X=\displaystyle\frac{\alpha+\beta}{2}=\frac{m}{2}\)
\(m=2X\) \(\cdots\) ②

となる。よって、① に代入すると、

\(Y=2X(X-1)\)
 \(=2X^2-2X\)

また、(1) の結果と ② の結果を踏まえると、

\(2X<0\), \(4<2X\)
\(X<0\), \(2<X\)

以上より、\(y=2x^2-2x\) の ( \(x<0,\) \(2<x\) ) の部分

解説

(1) 定数 \(m\) の値の範囲を求めよ。

放物線と直線は、異なる \(2\) 点で交わるので、

(放物線の式)=(直線)

で立式した方程式 \(x^3=m(x-1)\) の判別式 \(D\) において、\(D>0\) となる。

\(x^2=m(x-1)\)
\(x^2-mx+m=0\)

判別式を計算すると、

\(D=(-m)^2-4m\)
 \(=m^2-4m>0\)
 \(=m(m-4)>0\)
 \(m<0\), \(4<m\)

(2) \(m\) の値が変化するとき、線分 \(AB\) の中点の軌跡を求めよ。

中点を \(P(X\), \(Y)\) とおく。目標は、 \(X\) と \(Y\) を使った式を作ることである。中点は、

\(y=m(x-1)\)

を通るので、\(X\), \(Y\) を代入してみる。

\(Y=m(X-1)\) \(\cdots\) ①

このままだと、\(m\) が残っているので、完璧とはいえない。

\(m\) を \(X\) と \(Y\) を用いた式で表し、① に代入する。そこで、

\(x^2=m(x-1)\)
\(x^2-mx+m=0\)

この二次方程式の解を \(\alpha\), \(\beta\) とおくと、

解と係数の関係より、

\(\alpha+\beta=m\)

よって、中点の \(x\) 座標の \(X\) は、

\(X=\displaystyle\frac{\alpha+\beta}{2}=\frac{m}{2}\)
\(m=2X\) \(\cdots\) ②

となる。よって、① に代入すると、

\(Y=2X(X-1)\)
 \(=2X^2-2X\)

また、(1) の結果と ② の結果を踏まえると、

\(2X<0\), \(4<2X\)
\(X<0\), \(2<X\)

以上より、\(y=2x^2-2x\) の ( \(x<0,\) \(2<x\) ) の部分

おわりに

今回は放物線の弦の中点の軌跡の問題でした!

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

このブログは統計学を学びたい学生/社会人向けに記事を書いています。

【最新】こちらの記事がおすすめ!

>>

  • URLをコピーしました!
目次