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【場合の数】最短経路の場合の数を求める問題

目次

データアナリストへの道

少し数字に強い理系大学卒から駆け出しデータアナリストになるまでに、実際に読んだ50冊以上の本から厳選して、基本的な理論から実践的スキルまでを身につけられるようにデータ分析初学者向けにまとめました。>>記事を読む

最短経路の組合せ

今回は最短経路を求める問題です。下の図のように、

\(A\) から、右に \(5\) 回、上に \(6\) 回進むと \(B\) にたどり着くので、\(A\) から \(B\) までの進み方は、

 →→→→→↑↑↑↑↑↑

の並び方の場合の数と一致する。

最短経路(問題)

下の図のように、道路が碁盤の目のようになった街がある。地点 \(A\) から地点 \(B\) までの長さが最短の道を行く時、次の場合は何通りの道順があるか。

(1) 全部の道順
(2) 地点 \(C\) を通る
(3) 地点 \(P\) は通らない
(4) 地点 \(P\) も地点 \(Q\) も通らない

最短経路(解説)

(1) 全部の道順

\(A\) から、右に \(5\) 回、上に \(6\) 回進むと \(B\) にたどり着くので、\(A\) から \(B\) までの進み方は →→→→→↑↑↑↑↑↑の並び方の場合の数と一致する。

\({}_{11}C_5=\displaystyle\frac{{}_{11}P_5}{5!}\)

\(=\displaystyle\frac{11\times 10\times 9\times 8\times 7}{5\times 4\times 3\times 2\times 1}=462\)

(2) 地点 \(C\) を通る

\(A\) から\(C\) までの進み方

\({}_3C_1=3\)

\(C\) から \(B\) までの進み方

\({}_8C_4=\displaystyle\frac{{}_8P_4}{4i}\)

\(=\displaystyle\frac{8\times 7\times 6\times 5}{4\times 3\times 2\times 1}=70\)

よって、\(3\times 70=210\)

(3) 地点 \(P\) は通らない

 (全体)\(-\)(\(P\) を通る)

地点 \(P\) を通る。

\({}_5C_2=\displaystyle\frac{{}_5P_2}{2i}=10\)

\({}_5C_2=\displaystyle\frac{{}_5P_2}{2i}=10\)

よって、\(10\times 10=100\)

したがって、\(462-100=362\)

(4) 地点 \(P\) も地点 \(Q\) も通らない

(全体)\(-\)((\(P\) を通る)\(+\)(\(Q\) を通る)\(-\)(\(P\) と \(Q\) を通る))

全体

(1) より \(462\) 通り

\(P\) を通る

\({}_5C_2\times {}_5C_2=10\times 10=100\) 通り

\(Q\) を通る

\({}_7C_3\times {}_3C_1=35\times 3=105\) 通り

\(P\) と \(Q\) を通る

\({}_5C_2\times {}_3C_1=10\times 3=30\) 通り

よって、\(462-(100+105-30)=287\)

おわりに

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

このブログは統計学を学びたい学生/社会人向けに記事を書いています。

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