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【命題】『背理法』背理法を用いた証明問題

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統計学を約10年勉強しています。
現在は、統計スキルを自身のキャリアに活用してきた方法をブログで発信しています。

  • 大学の研究テーマ「主成分分析を使った正しい評価方法」

  • 大学院の研究テーマ「階層的区間クラスタリング」

  • 統計検定2級所持

  • Kaggleのコンペに参加

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目次

背理法を用いた証明

今回は、背理法を用いた証明問題です。

証明問題は苦手な方が多いと思います。しかし、高校数学の証明問題は細かいことは気にせずに、最初のうちはパターン化して覚えてしまうのが意外と近道な場合があります。パターン化させて機械的に解いていると、知らないうちに理解できているものです。

背理法
ある命題 \(X\) に対し、\(X\) が成り立たないと仮定して、矛盾を導くことにより、\(X\) が成り立つことを示す証明法のことをいう。

背理法の例
「〜である」   →「〜でない」と仮定する。
「無理数である。」→「有理数である。」と仮定する。
「\(=\)」     →「\(\neq\)」と仮定する。

背理法の問題

\(\sqrt{5}+\sqrt{7}\) は無理数であることを証明せよ。ただし、\(\sqrt{7}\) は無理数であることは知られているものとする。

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答案の例

\(\sqrt{5}+\sqrt{7}\) は有理数であると仮定する。

\(\sqrt{5}+\sqrt{7}=r\)とおく。

\begin{eqnarray} \sqrt{5}&=&r-\sqrt{7}\\  5&=&r^2-2r\sqrt{7}+7\\  2r\sqrt{7}&=&r^2+2\\  \sqrt{7}&=&\displaystyle\frac{r^2+2}{2r} \end{eqnarray}

\(r\) は有理数より、\(2r\) と \(r^2+2\) も共に有理数となる。

よって、\(\displaystyle\frac{r^2+2}{2r}\) は有理数となり、左辺の \(\sqrt{7}\) も有理数となる。

これは \(\sqrt{7}\) が無理数であることに矛盾する。したがって、\(\sqrt{5}+\sqrt{7}\) は無理数である。

解説

題意が成り立たないと仮定する。

つまり、「\(\sqrt{5}+\sqrt{7}\) は無理数でない(有理数である)」と仮定する。

与式を文字に置く

\(\sqrt{5}+\sqrt{7}=r\) とおく。

\(\sqrt{5}+\sqrt{7}\) は有理数であると仮定しているので、\(r\) も有理数

 \(\sqrt{5}=r-\sqrt{7}\)

両辺を2乘すると、

 \(5=r^2-2r\sqrt{7}+7\)

 \(2r\sqrt{7}=r^2+2\)

 \(\sqrt{7}=\displaystyle\frac{r^2+2}{2r}\)

矛盾を見つける。

 \(\sqrt{7}=\displaystyle\frac{r^2+2}{2r}\) について

\(r\) は有理数より、\(2r\) と \(r^2+2\) も共に有理数となる。

よって、\(\displaystyle\frac{r^2+2}{2r}\)は有理数となり、左辺の \(\sqrt{7}\) も有理数となる。

これは \(\sqrt{7}\) が無理数であることに矛盾する。

※ 問題文に「 \(\sqrt{7}\) は無理数である」ということは明記されている。

したがって、\(\sqrt{5}+\sqrt{7}\) は無理数である。

おわりに

今回は、背理法を用いた証明問題でした。

証明問題は難しいですが、細かいことは考えずに、

 「無理数もしくは有理数が含まれた証明問題には背理法を使用する。」

とパターン化させてしまっても良いかもしれません。

さいごまで読んでいただきありがとうございました!

このブログでは、統計スキルを身につけたいけど数学があまり得意ではないという方向けに、
高校数学から統計学の実践まで様々な記事を収録しています!

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第一部 データの性質に関する基礎知識
観測は簡単ではない/誤差とばらつき/データに含まれるバイアス/交絡因子と因果関係/データサンプリングの方法論

第二部 データの分析に関する基礎知識
データの扱い/一変数データの振る舞い/変数の間の関係を調べる/多変量データの解釈する/数理モデリングの要点

第三部 データの解釈・活用に関する基礎知識
データ分析の罠/データ解釈の罠/データ活用の罠

数学っぽい説明はあまり多くなく、普段仕事とかで目にするデータの見方を変えてくれる良書です。
ぜひ読んでみてください!

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