未定係数法
今回は恒等式について紹介します!
恒等式とは、含まれている文字にどのような値を代入しても、その等式の両辺の値が存在する限り常に成り立つ等式のことを指します。
大抵、「
何はともあれ、具体的な問題を見ていきましょう。
未定係数法(問題)
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答案の例
解法
右辺を整理し、
これが
これを解き、
解法
与式は
これらを解き、
このとき、(右辺)
これにより、
解説
解法
まずは、比較的思いつきやすい方の解き方を紹介します。
恒等式とは、平たく言えば「右辺と左辺が全く同じになる式」ということです。
よって、左辺と右辺がまったく同じになるように、係数を決定すればいいのです。ただそれだけ(笑)
式を整理して次数の高い順に並べ替えると、
この式の左辺と右辺の比較により、
となります。割と簡単ですね。
解法
次に、別の解き方を紹介します。
恒等式の、「どんな値を代入しても成り立つ」という部分を活用します。
何を入れても成り立つ(等式として成立する)ということは、こちらが好きな値を
なら、我々が扱いやすい好きな値を代入してみましょう。
扱いやすい数の筆頭はおそらく、
次に、数の小さいものから考え、
なぜ
一般的な
のような形をしていますね。これはこの式
つまり、未知数が
のような形です。これは、
そこで、
のように、式を
つまり、未知数が
この流れで、
実際に、
と、非常に単純な式が出てきます。
が出てきますね。
しかしこの解法で注意しなければならないのは、具体数を使って答えを求めているという点です。
具体数を使ってしまうと、出てきた答えが本当に問題に適しているかどうかを確かめるくだりが必ず入ります。
そこで、今回出した答えが本当に問題に適しているかどうかを確かめるべく、もとの恒等式に値を代入してみます。
(右辺)
により、ちゃんと左辺と右辺が等しくなっていることがわかりますね。つまり、この答えは合っていたことになるわけです。
話は若干逸れましたが、恒等式を解く際は、この
おわりに
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
『統計の扉』で書いている記事
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私自身、数学が得意になれたのはただ運が良かったんだと思っています。たまたま親が通塾させることに積極的だったり、友達が入るって理由でそろばんに入れたり、他の科目が壊滅的だったおかげで数学が(相対的に)得意だと勘違いできたり。
”たまたま”得意になれたこの恩を、今数学の学習に困っている人に還元できたらなと思っています。お金は取りません。できる限り(何百人から連絡が来たら難しいかもですが…)真摯に向き合おうと思っていますのでオアシスだと思ってご連絡ください。